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      研究開発リーダーの参考書14

      新製品を予定通り世の中に送り出すための手法ーPart2


        
7月22日にお送りした「PERT(Project Evaluation
        Reviw Technique)」に関して、
        読者の皆さんからいくつかのご質問を頂きましたので、
        本日はPERTとセットで使用する手法(メソッド)についてお話しします。

         もともと開発プロジェクトはグループ(複数のメンバー)で
        進めるわけですから、まず必要なことは「何をやるのか?」を
        明確にしなければなりません。

        職場では、「何をやるのか、分かっていない」という声をときどき聞きますが、
        たいていの場合は、リーダー自身(あるいは、グループ全体)が
        「ターゲット」を見失っている場合が多いのです。

        不思議なことに「本来の目標」を忘れるリーダーが結構いるのです。
        ひどい場合は開発メンバー全員が健忘症にかかてしまうこともしばしばです。

         このようなことを避けるために「IT」の世界では、開発ターゲットを
        「プロジェクト憲章」と称して明確にし、
        チーム員全員でときどき再確認します。

        一般的には、プロジェクト憲章に基づいて「マスタースケジュール」を策定し、
        続いて「詳細スケジュール」に移ります。

         ここで活躍する「メソッド」の一つがWBS/OBSです。

         WBS(Work Breakdown Structure)はプロジェクトを工程別に分解し、
        その工程に必要な機能や作業を明確に定義する手法です。

         OBS(Organization Breakdown Structure)は
        プロジェクトを構成しているチームや個人のことです。

         横軸に「WBS」を縦軸に「OBS」を並べて、マトリックスを作成します。
        マトリックスの交点は、どのような「作業」を「誰が(どのチームが)」
        担当するのかが明確になります(役割分担が明確になります)。

        この交点が個々の仕事=WP(Work Package)となります。

                      WBS  WBS  WBS
                       |    |    |
              OBSーー  WP   WP   WP
              OBSーー  WP   WP   WP
              OBSーー  WP   WP   WP

         個々の仕事(WP)は、それぞれ関連があります。
        あるWPが終了しないと次のWPに移れない場合もありますし、
        並行して進められる仕事もあります。

        複数のWPを効率よく進めるためのメソッドとして、以前ご説明しました
        PERTが役に立ちます。

        PERTに関する文献はたくさんありますが、
        1ページで理解したい方は、下記をご覧下さい。
        http://www.kogures.com/hitoshi/webtext/pt-intro/


         企業が抱える問題の80%〜90%はコミュニケーション不足が
        原因だといわれています。
        「やる気になれない」「忙しいだけで進化がない」「計画どおり進まない」
        等々、問題のある職場は不満の「るつぼ」みたいなものです。

         あなたのチームを不満の「るつぼ」にしないためにも、
        誰が、何を、何時までに仕上げるということを明確にし、
        仕事の進捗を全員で共有しましょう。

        共有する手法として、上記でご説明したようなメソッドを使うと有効です。
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